下町だよりBLOG
リスクとは?
2021年8月7日皆さんこんにちは!
不動産特定共同事業を含む資産運用についての情報をお伝えしています。
前回は、不動産小口化商品とソーシャルレンディングを比較してみました。
今回は、「リスク」について考えてみたいと思います。
1.資産運用における2つのリスク
リスクのない投資は存在しません。
ただし、このリスクとは、『投資リスク(不確実性)』のことで、
一般に使われている『純粋リスク(危険性)』とは意味が異なります。
その違いについてまとめてみましょう。
1)純粋リスク(危険性)
純粋リスクは、「危険性」と言い換えられます。
例えば、火災や地震、気象災害、テロなど、損失のみを発生させる事象です。
これらの事象を完全に予測することはできません。
しかし、保険などの対策をとれる場合もあります。
日常会話で、「○○をするのはリスクが大きすぎる」などという場合は、
損失の可能性が大きいことが予想できるということになります。
2)投資リスク(不確実性)
投資が利益を生むか損失を生むかは不確実ですが、どちらかを得ることは確実です。
戦争、疾病の流行、金利変動、新商品開発などによって、
利益を得るか損失を受けるかはわかりません。
その投資の利益と損失の振れ幅が大きければ「リスクが大きい」ことになり、
小さければ「リスクが小さい」ことになります。
3)それぞれの違い
実際には、これらのリスクは重畳的に存在します。
投資により資産を長期的に成長させるには、
これらのリスクにどのように対策を講じるかがポイントになります。
投資リスクには利益の可能性もあるから、利益と損失を比較考量して資金を投じられます。
『純粋リスク』だけが存在するなら、資金を投じるべきではありません。
損失のみを発生させる『純粋リスク』は詐欺的行為であり、投資ではないからです。
2.リスクとうまく付き合う
希望の資産運用を実現するためには、リスクへの理解が不可欠です。
純粋リスクと投機的リスクの違いを理解し、
どのような目的で投資をするのかを考慮した上で、
投資対象を見極めていくことが求められます。
投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。
すべての卵を1つのかごに盛っていた場合、
そのかごを落としてしまったら、ほとんどの卵が割れてしまいます。
しかし、複数のかごに分けて卵を盛っていれば、
1つのかごが落ちてしまっても、他のかごの卵は割れることはありません。
自分の財産を特定の商品だけに投資をするのではなく、
複数の商品に分散して投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教えです。
ところが、分散も度を過ぎると、ポートフォリオ以上の利益は得られません。
ある程度の利益を追求する場合には、カゴの数を絞って集中投資することも必要です。
とはいえ、仮想通貨に資産全額を投じてしまうのは、
もはや投機というよりはギャンブルに近く、損失を受ける可能性が大きくなります。
自分がどの程度までリスクを取ることができるのか、
どれだけ資産を集中して投資できるのかを把握しているかによって、
資産の増加スピードが決まると言えるでしょう。
ご質問、ご相談等がございましたら、お気軽にご連絡ください。
誠心誠意ご対応いたします。