下町だよりBLOG

インカムゲインとキャピタルゲイン

2021年9月13日

皆さんこんにちは!

不動産特定共同事業を含む資産運用についての情報をお伝えしています。

今回は、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」についてまとめてみます。

どちらも資産運用によって得られるリターン(利益)を指しますが、

その違いを理解しておくことは、ご自身の投資方針を定める上でとても重要です。

1.「インカムゲイン」

インカムゲインとは、資産を保有することにより継続的に受けられる利益です。

例えば、株の配当金や債券の利息、不動産の家賃収入などです。

インカム(Income)は「定期的に入る収入」、ゲイン(Gain)は「利益」という意味ですが、

インカムゲイン自体は和製英語であり、英語では”Investment Income”といいます。

インカムゲインには、以下のような特徴があります。

1)得られる利益が比較的小さい

例えば、高金利として人気が高いソフトバンクグループの社債でも、その利率は年1.38%(第56回普通社債)程度です。

区分所有マンションでは4%前後、不動産小口化商品でも、5~6%が主流です。

2)安定的に利益を獲得できる

インカムゲインは安定的に利益が得られます。インカムゲインの大きな魅力の一つであり、

そのことに魅力を感じてインカムゲインを狙う投資家も多く存在します。

ところが、金融商品の中には、元本を毀損させてまで、高配当を続けるものも存在します。

他と比較して高配当の商品は、ハイリスク・ハイリターンであると考えて、

集中投資などは避けなければなりません。

3)大きな損失を出す可能性が低い

下の表は格付ごとの社債デフォルト率です。

※デフォルトとは、元利金の支払いが一部でも滞ることを指します。

BBB以上の信用度が比較的良好だと考えられる証券の格付けを「投資適格格付け」、

BB以下の信用度が低いと考えられる証券の格付けを「投機的格付け」といいます。

一般に、格付(信用度)が高ければ、資金が集まりやすいので利回りは低くなります。

逆に、格付(信用度)が低いものは、利回りを高くしなければ資金が集まりません。

リスクとリターンをどう取るかという問題です。

4)定期的・継続的に利益を得られる

例えば不動産の家賃収入であれば月に1回、社債の利息収入であれば半年に1回という頻度で収入を得られるように、インカムゲインは、資産を保有している期間中、定期的・継続的にリターンを得られるという特徴があります。

2.「キャピタルゲイン」

キャピタルゲインとは、資産の売却により受け取ることができる利益です。

例えば、購入したときより価格の上がった不動産の売却益などです。

英語でも同じく、Capital Gainです。

キャピタルゲインには、以下のような特徴があります。

1)得られる利益が比較的大きい

キャピタルゲインは一般的に、インカムゲインと比較すると、得られるリターンが

大きいという特徴があります。

下のグラフは2020年1月から2021年1月までの日経平均株価の推移です。

2020年1月に、日経平均に連動するETFを購入して、

2021年1月に売却したときは、プラス18%のキャピタルゲインを得ることになります。

2)大きく損をする可能性がある

得られる利益が比較的大きい半面、大きく損をする可能性もあります。

1)の例で、2020年3月に売却した場合、

その損益は投資元本対比マイナス29%と大きなキャピタルロスを被ることになります。

社債投資の元本割れリスクが低いことを考えると、キャピタルゲインを狙った投資は、

インカムゲインを狙った投資と比較して、大きな損失を被る可能性があります。

3)売却時にのみ利益を得られる

インカムゲインは定期的・継続的に利益を得ることができるのに対して、

資産の売却益であるキャピタルゲインは、資産売却時にのみ利益を得ることができます。

3.まとめ

インカムゲインとは、株の配当金や債券の利息、不動産の家賃収入のように、

資産を保有することで継続的に受け取ることができる利益のことです。

インカムゲインは、

「得られる利益が比較的小さい」

「大きく損失を被る可能性が小さい」

「定期的・継続的に収入を得られる」という特徴があります。

キャピタルゲインとは、株式や不動産といった資産を売却することで

受け取ることができる利益のことです。

キャピタルゲインは、

「得られる利益が比較的大きい」

「大きく損失を被る可能性がある」

「売却時にのみ利益を得られる」という特徴があります。

当社の「下町の大家さん」の1号から4号は、

長期的に安定した収益が見込める物件を対象不動産としています。

つまり、インカムゲインを目的にした不動産小口化商品ということになります。

以上、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」についてまとめてみました。

ご質問、ご相談等がございましたら、お気軽にご連絡ください。

誠心誠意ご対応いたします。

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