下町だよりBLOG
SDGsの認知率
2022年8月9日皆さんこんにちは!
前回までは、SDGsの17の目標に取り組んでいる企業の例をお知らせしてきました。
今回は、SDGsが抱える問題のうち、SDGsの認知率について検証してみます。
1)SDGsの認知率の現状
全国15~69歳、2,500人前後の調査で、2020年の調査では3割に満たなかったSDGsの認知率が、2022年1月には8割近くになったことが明らかになりました。
特にコロナ禍により、貧困問題への注目が高まっているという結果になりました。
画像出典:株式会社インテージSDGsに関する調査より
近年、SDGsに関する記事やニュースがさまざまなメディアが取り上げられ、特にテレビで大きく取り上げられるようになったことが認知率上昇の理由と思われます。
2)SDGsに対する共感
認知は広がっているものの、生活者はSDGsを前向きに受けとめているのでしょうか。
SDGsに対する気持ち・態度として共感するかどうかを調査したところ、全体では「共感する」と「どちらとも言えない/分からない/関心がない」が拮抗する結果となっています。
画像出典:株式会社インテージSDGsに関する調査より
「内容を知っている」「内容をある程度知っている」人に絞ってみると、その65.6%が「共感する」と回答しました。
この「内容を知っている」「内容をある程度知っている」人は年々増加し、全体の中でも共感する人の割合がさらに高まっていくと考えられます。
3)注目度が上がっている貧困問題
生活者が優先的に取り組むべき課題について1~3位を回答してもらったところ、上位3つは「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「平和と公正をすべての人に」で、昨年の上位3つと共通しています。
ただし、「貧困をなくそう」については、2020年4位、2021年3位となり、2022年には1位になっています。
画像出典:株式会社インテージSDGsに関する調査より
これは、長引くコロナ禍で経済的な困難に直面している人が多いことに加えて、営業自粛要請の影響を受けた飲食業の方、時間給制で働く方やシングルマザーのワーキングプアの問題などが報道されたことにより、より身近な課題として貧困問題への関心が高まった結果かもしれません。
4)SDGsの認知の次は?
SDGsに取り掛かる際にこれまで課題となっていたのが、SDGsに対する認知度の低さでした。
認知度が低いことにより、特定の人だけが取り組むものとなっていました。
しかし、SDGsの認知度が上がってきた現在、次なる課題が見えてきました。
それはSDGsの「理解度」です。
いくら認知している人が増えても、理解している人が少なければ、結果的に目標達成に結びつかない取り組みで終わってしまうことは容易に想像できます。
また、SDGsを知っていても、目標内容への具体的な理解ができていないと、自身の行動に落とし込んだり、関連性を見出すことが困難なこともあります。
今後は、認知度を上げるだけでなく、内容についての具体的な理解度を高めるための働きかけも大切になるでしょう。
現在、「理解度」を高めるために、国や自治体を挙げてのプロジェクトやセミナー、次世代を担う若者をターゲットとした学校でのSDGs教育など、多くの施策が実施され、または計画されています。
それでは、本日は以上とさせていただきます。
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誠心誠意ご対応いたします。
今後とも、下町の大家さんをご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。