下町だよりBLOG

財務諸表(1)

2023年3月16日

いつもお世話になっております。

「下町の大家さん」担当の奥野でございます。

不動産特定共同事業を含む資産運用についての情報をお知らせ致します。

前回では、不特事業者の信用リスクとして、
「事業者が倒産した場合、出資金が戻らない可能性があります。
ですから、事業者の財務諸表や出資先不動産の確認を取ることが必要となります。」と
ご説明しました。
「財務諸表」についてはご存知の方も多いでしょうが、
はじめて耳にする方もいらっしゃると思います。
できる限り、分かりやすく、簡単にご説明します。

1.財務諸表とは何でしょうか?
財務諸表とは、一言でいうと会社の営業の成績表です。
「どれだけ儲かっているのか?」
「効率よく経営できているのか?」
「倒産の危険はないか?」
といった諸事情を読み取ることができます。
財務諸表は主に5つあり、書き方は会計基準というルールで決められています。

【財務諸表の中身】
・貸借対照表(B/S)
・損益計算書(P/L)
・キャッシュフロー計算書(C/F)
・株主資本等変動計算書(S/S)
・付属明細表
5つの財務諸表の中では、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書が
会社の経営成績を見るときに重要なもので、「財務三表」と呼ばれています。

2.なぜ財務諸表を作るのでしょうか?
わざわざ自分の成績表を作る生徒はいないと思います。
ところが、会社は成績表である財務諸表を作ります。
いったいなぜ作るのでしょうか。
それは、会社に関係している利害関係者(ステークホルダー)に
成績を公表しなければならないからです。
会社には色々な関係者がいますが、それぞれが会社の経営状態を気にしています。
社内では、経営者が「会社の経営状態はどうなっているのかな?」と思い、
従業員は「お給料やボーナスをちゃんともらえるかな?」と思います。
また、取引先は「ちゃんと代金支払ってくれるかな?」と思い、
投資家は「この会社に投資しても大丈夫かな?」と思います。
下町の大家さんを含む不動産特定共同事業の出資者である皆さまは、
「この不特法業者は商品をきちんと運用できるかな?」と思います。
また、国や地方公共団体は「この会社はどのくらい税金を納めてくれるかな?」
と思っているかも知れません。
上記のような疑問は、財務諸表によって判断することができます。
ですから、会社が財務諸表を作成する目的は、
「会社の利害関係者が会社の経営状態を知るため」と言い換えられます。

今回は「財務諸表は何のため」についてご説明しました。
次回は「損益計算書」についてご説明します。

ご質問、ご相談等がございましたら、お気軽にご連絡ください。
誠心誠意ご対応いたします。
今後とも、下町の大家さんをご愛顧ください。

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